メニュー

下肢のしびれ

下肢のしびれとは

あしが痛い、痺れる(ジンジンする、ビリビリ・ピリピリする)ということはないでしょうか。
下肢のしびれは運転などで長時間座ったままの姿勢でいること、中腰での長時間作業、歩行などの運動後の神経や筋肉の疲労によって生じ、多くは時間の経過とともに症状が改善します。
しかしながら、繰り返し症状が出現したり、悪化する場合には血管病変や神経病変(脊髄・末梢神経障害)を考えなければいけません。

下肢のしびれを引き起こす主な病気

下肢のしびれの原因として、血管が原因のもの、神経(脊髄・末梢神経障害)が原因のものに大きく分けることがありますが、それ以外でも下肢のしびれが出現することがあります。

血管病変

脳卒中

突然あしが痺れだした、あしが痛い、それに加えて激しい頭痛や呂律が回らない、立てない、目がみえないなどの症状を認めた場合、脳梗塞や脳出血などが原因であしの痺れを認めることがあります。

脳血管疾患が疑われる場合、緊急で治療を要することがあるため、早急に専門病院へ紹介を行います。

閉塞性動脈硬化症

下肢の動脈が硬くなる、動脈硬化が原因であしの痺れ、冷感、痛み、間欠性跛行(歩き続けると痛みが生じる)が生じる病気で、50歳以上の特に男性に多く、日本では最近患者数が増加しています。
生活習慣病(高血圧・糖尿病・脂質異常症)との関連があり、喫煙も危険因子です。

症状が進行すると安静時にも痛みを認め、皮膚の潰瘍・壊死に至ることもあります。

神経(脊髄・末梢神経障害)

腰部脊柱管狭窄症

多くは加齢に伴い骨や靭帯が変性・変形することが原因で、脊柱管が狭くなり症状を認めます。
また、ヘルニアなどで椎間板が飛び出すことで脊柱管が圧迫され症状を呈することもあります。

血管病変が原因のしびれと違い、座位や前かがみの姿勢を取る、自転車の乗っている際などに症状が軽減することが特徴的です。

原因疾患としては、黄色靭帯の肥厚、変形性腰椎症、腰椎すべり症、椎間板ヘルニアなどがあり、レントゲンだけでは診断することが難しく、必要に応じてCTやMRIを撮影します。

その他

下肢のしびれの多くは血管性と神経性(腰部脊柱管狭窄症)に分類されますが、他の要因でしびれを認めることがあります。

例えば、代謝性疾患(糖尿病やビタミン不足、甲状腺機能異常症)、薬剤性(抗がん剤、抗結核薬、免疫抑制剤など)、感染症、アミロイドーシス、サルコイドーシスが原因でしびれが出現することがあります。

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME